2017年1月5日木曜日

「見守る」を「観守る」に。

「明けましておめでとうございます」
そう言い交わす正月がわたしは好きです。
前の年どんなことがあろうとも、新しく朝を迎え、新たな気持ちでことを始める。
リセット!
もちろん、忘れてはいけないことは沢山あるけれど、その事にさえ新たな気持ちで向き合おう、という精神。
そのポジティブさは、先人の知恵として、身に付けたいな、と思うのです。
さて、今年はじめての呟きです。

トイレを出るとき、ペーパーを三角に折りますか?

講演会のしょっぱなに、そう問いかけてから始めることがあります。
子育てについての講演会の時です。
「折るかた」
「折らないかた」
と、手を挙げてもらいます。
そして
「それは何故ですか?」
と再度訊きます。

折るかたは、「次の人が使いやすいように」とか「自分が入った時に折ってあったから」の答えが多い。
次の人のために、ということですね。
同じ質問への、折らないかたの答えが面白い。
「次の人のことなんか考えたことがない」
というかたもいますが、
「いえいえ次の人のことを考えるから折りません」
と。
実は私もこちら派なんですが。
「だって、自分の用を足した直後の手ですよ」
「次の人のことを考えるから、折りません」
「だって失礼でしょ」
と。

そうなんです。
次の人のことを考えて、というところまでは一緒だけれど、
その思いを形にしたときに真反対の行動もありうるということ。

「こんなふうに、本日のお話は、山の頂上はひとつでも、登り口は、登り方は色々あるというお話です」 という前置きをしてから、
「人はそれぞれなのだ」
ということや、
「わが子でさえ、ママと一緒とは限らない」
ということをお話しすると、 ストンとわかってくださるかたが多いようです。
「○○だったら○○するはずだ」という見方は生きづらさを生みやすいよう。
我が子の子育てしかり。

「はて、何をしようとしてるのかな」
「何故こんなことをするのかな」
と、もう一回平たい気持ちで「しかと」観るのはどうでしょう。
ママとは違う考えで、違うやり方で何かをやろうとしているのかもしれません。
みまもりましょうよ。
そのとき、見守るの「見」を観察の観に切り替えてみませんか。
 思いがけない我が子に出逢えるかもしれません。



ワークショップ「誰も見たことのない生き物を作ろう」の風景



【人形劇団ひぽぽたあむ公演のお知らせ】
「ねずみ女房」
あるところに、家族のために毎日毎日食べ物を探して、
掃除して、走り回る小さなめすねずみがいました。
働くことは苦にはなりませんでしたが、「何か足りないもの」があるような気がしていました。
ある日、彼女は鳥かごに入れられたはとと出逢います・・・・・・・

2月5日(日)開演15:00
市川市文化会館
2月11日(土・祝)開演11:00/15:00
くにたち市民芸術小ホール
前売り2000円(当日2500円)
お申込み・お問い合わせ http://hipopotaamu.com

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