三歳児から五歳児まで50人くらいかな。
作品は「ふたりのお話」。
いつものように五歳児さんが一番前に。そして、四歳児さん、三歳児さん。
いつもと違うのは、客席を縦に二つに分けたこと。
半分が園児席。残りの半分が大人席。
そう、
五歳児さんのかたまりと、その親御さんのかたまりが、並んで座ったわけです。
そうしたらね……、
素敵なことが起こったの!
観劇後のお父さんお母さんとの交流会で、
どの親御さんも
「我が子がこんなに笑う子だったとは知らなかった」
と口々に。
いいでしょ❤
「初めて人形劇を観ました」という方がほとんどでしたが、
親御さんは舞台も楽しんでくださりながら、
時々身を乗り出したり、背を伸ばしたりして、我が子の姿を観ていたのね。
「ふたりのお話」は、
進行係のおばあさんが客席に向かって話しかける、私の劇団ひぽぽたあむでは珍しい作品。
「人形劇は好きですか?」とか
「皆さんが一番好きな季節はいつですか?」 とか客席に聴く。
客席からの応えも洒落ていて、
そのやり取りでまた笑っちゃう。
五歳児も三歳児も大人も、
笑う笑う。喋る喋る。
私は思いました。
親御さんの席を、小さな人たちの隣にしてよかったな。
親御さんはやっぱりわが子の様子も観たいんだな、
とね。
かたまりの中のわが子を、ね。
そして言いました。
「親御さんといるときの顔は、親御さんといるときの顔で、全部じゃないんだね。
よそでは違う顔ももってる。
おとなの皆さんもそうでしょ」
そして
「わが子のことは私が一番知ってる、と思わない方がいいんじゃないかしら。どんなに仲良しでも」 とも。
わが子の豊かな顔は、豊かな出逢いで生まれ育つんじゃないかなと。
いろんな人との交わりのなかで、
本人も気がつかないうちに、自分の中の何がが引き出される。
わが子の中に、まだまだ出逢っていないわが子がいる……!?
なんか愉快。
「皆さんが持ち寄ってくださった布で作りました」 チェリヴァ公演 UNNANアートスタート実行委員会 石田敬子作 |
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